こんにちは!@triathlete_yurikaです。
このカテゴリーでは、海外就職にまつわるコンテンツを紹介しています。
前回の記事では、海外転職に関する「年金」の基礎知識について紹介しました。
今回は、年金の中でも「企業年金」、さらにその中でも「確定給付企業年金」について、私が実際に行った手続きについてシェアします。
- カクテイキュウフキギョウネンキン…?
- 一時金か移管か悩んでいる
といった方の参考になると幸いです。
また、そもそも
- 年金制度って実はちゃんと理解していない…
- 企業年金って何?
と言う過去の私のような方は、下記の記事も合わせてご覧ください。
※本記事ではベーシックな内容を記載していますが、常に例外があるので最終的にはご自身で確認する事をおすすめします。以下に記載する内容は参考として頂き、内容についての責任は負いかねます。
結論
私の場合、一時金として受け取りました。
なぜ一時金を選択したかについてシェアしていきたいと思いますが、その前にまずは「確定給付企業年金とは何か?」から説明していきます。
確定給付企業年金とは
確定給付企業年金とは、いわゆる企業年金の一つです。
企業年金には
- 確定給付企業年金
- 厚生年金基金
- 確定拠出年金
がある訳ですが、その中の1つ、と言うことですね。
勤続年数で変動
確定給付企業年金の受給額は、退職までの勤続年数に基づき勤続ポイントの累計によって決まります。(長く勤めるほど受給額が多くなる)
受給方法
勤続年数が20年以上かどうかで受給方法の選択肢が変わります。
勤続年数が20年以上の場合、
- 一時金で一括受給
- 一部を一時金で受給、残りを年金として受給
- 全額年金として受給
などの選択肢があります。
一方、20年未満の場合は、退職時点で受給できる額を
- 一時金として一括受給
- (次にフリーランスになるなら)国民年金基金連合会へ移管
- (次に会社員になるなら)企業年金連合会へ移管
- (次に会社員になるなら)次の会社の企業年金制度へ移管
の選択肢となります。
なぜ公的機関へ「移管」?
そもそも企業年金はある会社とない会社があります。
転職前の会社では企業年金があったけれど、転職先の会社には企業年金制度がない!と言うことも起こり得ます。
転職先に行き場がある場合はいいですが、行き場がない場合は、公的機関である国民年金基金連合会や企業年金連合会へ移管することとなります。
移管する場合は、次に企業に勤めるのか?企業に勤めないのか?で選択肢が変わるところがポイントです。
【参考】国民年金基金連合会とは
国民年金(老齢基礎年金)と名前は似ていますが別物です。
企業に勤めていない人が加入対象で、老齢基礎年金+上乗せ年金がもらえます。
いわゆる、企業に勤めていない人(フリーランスなど)のための厚生年金、と考るとわかりやすいです。
退職してフリーランスになる場合、企業の確定給付企業年金を途中で「脱退する」事になります。脱退一時金をその時点でもらわない場合は、国民年金基金連合会に移管し、将来年金として受給することができます。
【参考】企業年金連合会とは
こちらは、国民年金基金連合会の会社員バージョン。
転職して新しい企業の会社員になる場合、転職前の企業の確定給付企業年金を次の企業に引き継ぐことができなけば、企業年金連合会に引き継ぎ、将来年金として受給することができます。
手続き
私の場合、会社から届く書類に必要事項を記入し提出するのみでした。
私は一時金受給にしました
上記のように、確定給付企業年金を受け取る選択肢はいくつかあるものの、私は一時金として受給することにしました。
一時金として受給した理由
一時金として受け取った理由は3つです。
将来絶対もらえる保証がない
将来の年金としてある程度保証されて入るものの、企業が倒産した場合など、給付額が大きく減少する可能性があります。
自分で運用する余地がある
一時金として手元に置くことで、その資金を自身で運用することができます。
特に運用に自信のある方は、この資金を大きく増やすことができるかもしれません。
60歳前に使える資産を増やしたい
老後に備えることは非常に大切です。
一方、これは本当に本当に個人的な考えなのですが、
「老後のこと、先のことばかり考えてて、いつ楽しむんだ自分。」
と思うことが増えました。
節約ばかりしている訳では決してないです。しかし、起こってもいない未来を心配するより、今起こっていることをもっと楽しみたいと思うんです。(それが海外に転職する大きな理由でもありました)
とはいえ、浪費するのではなく、60歳以降にも役に立つような使い道がきっとあるので、有効に使いたいと思います。
以上、転職にまつわる企業年金、中でも確定給付企業年金の手続きについて紹介しました。
自分に合った選択肢で資金を有効に使って下さい!
その他の海外就職コンテンツは、こちらからご覧いただけます。