【イギリス・妊娠生活】胆汁うっ滞(ICP)の治療方法について

こんにちは、Yurikaです!

前回の記事では、胆汁うっ滞(ICP)と診断されるまでの経緯についてシェアしました。

今回の記事では、その後の症状の経過、治療法についてシェアします。

胆汁うっ滞については、情報や体験談が非常に少ないと感じたので、同じ症状に悩む方の一つの参考になれば幸いです。

 

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症状はアップダウン

肌の痒みは夜中に特にひどく、痒みで何度も起きる日もあれば、日中は比較的症状が軽い日もありました。

症状が悪くなると、Bile acidの数値が悪化しているのでは…お腹の赤ちゃんは大丈夫だろうかと不安になり、痒さと不安、寝不足で心身ともにとてもストレスでした。。

積極的に出来ることはなく(詳細は後述します)、4時間おき、1日3回までのアンチヒスタミンを、最も痒くなる時間を計算しながら飲み、ひたすら塗り薬を塗りました。

しかし、薬の効果も、飲まないよりは少しマシ?塗りたては少しマシ?といった程度で、根本的な治療ではなかったので、ただ耐えるしかなく、本当に辛かったです。。

 

病院からの説明・治療方法

ICPについて、病院からの説明としては

  • 発症の原因は不明だが、遺伝性がある。
  • 母体が何かしたから発症するといったものではなく、なる人はなるし、ならない人はならない。そのため、防ぎようがない。
  • 積極的にできる治療はなく、服薬、塗り薬で痒みを緩和することしかできない。
  • 週に1回血液検査をして経過観察。
  • 数値、または症状が悪化した場合、最短で35週で分娩を誘発(or 帝王切開)する可能性がある。それまでは経過を観察するのみ。(つまり、それまでは赤ちゃんに大きな影響はない)
  • 出産すると症状はなくなる。
  • ICPを一度発症した場合、次の妊娠時にも発症する可能性が高い。

といった説明を受けました。

最も気になっていた流産や死産といったことにはあまり触れることはなく、とにかく35週までは経過観察、という方針でした。

はじめは、私の何かが原因で発症したのでは、と自責の念に駆られましたが、そういうことではないとの説明も受けました。

また、理由は不明だが、男の子を妊娠している場合の方が発症率高いとのことでした。

 

治療方針は未確立

当初は上記のような説明を受けたのですが、その後、「最近、ICPに関するレギュレーションが変わって、血液検査は35週まで行わない」という説明も受けました。

一方で、「希望すれば血液検査を行う」ということだったので、不安だった私は1週間ごとの血液検査を希望しました。

ところが、次の血液検査を受けた後には「これからは1週間ごとに血液検査をします」と言われ、結局、希望しようがしまいが1週間ごとの血液検査で経過観察をすることになりました。

ICPは、ものすごく珍しいものではないものの、よくあるものでもないようで、治療については定まっていない印象でした。

 

血液検査の推移

血液検査でのBile acidの数値は

  • 1回目:67
  • 2回目:44
  • 3回目:81
  • 4回目:46

といった具合で、アップダウンを繰り返しました。

一方で、数値に相関した症状の変化はなく、数値が下がったから痒みが緩和した、というようなことは特にありませんでした。

 

Midwifeから教わった薬

病院から処方された薬の効きがイマイチであることをMidwifeに伝えたところ、「これを試してみるのもいいかも」と教えてもらったのが「Calamine Cream」。

イギリスであれば、薬局やTescoにも売っていました。amazonであればこちら↓

 

メンソールなどは入っていないので、スースーはしないものの、病院で処方されたものよりも痒みに効いた実感がありました。

とはいえ、こちらも根本的な治療ではないので、その場しのぎのケアでした。

 

35週を迎え、出産

血液検査4回を経て、数値に劇的な悪化がなかったため、そのまま35週を迎えました。

そんなある日、予期せぬ破水が起こり、息子は35週2日で緊急帝王切開にて出産となりました。

予定日よりも1ヶ月も早く破水が起こってしまった理由は定かではありませんが(大きな子宮筋腫も複数患っていました)、息子は大きなトラブルもなく、無事に生まれてきてくれました。

 

症状が消える

体の痒みについては「出産とともに24時間ほどで自然に消える」と聞いていましたが、実際に痒みが引いたのは、出産後2、3日経ってからでした。

それまでは、帝王切開の麻酔の影響もあって体の痒みが続きました。

とはいえ、きちんと痒みが消え、身体だけではなく心が休まりました。

 

さいごに

同じ症状で悩んでいる方、またそのパートナーの方へ。

ICPと診断された時、ネット上には信頼できる情報がなく、また、流産や死産といったとても怖いワードが並んでいました。

実際にICPを発症した方の情報も非常に少なく、何が本当かわからず、毎日不安な日々を過ごしました。

痒みは非常に不快で、夜も眠れないほどだと思います。ただでさえ身重で苦しい中、身体も心も憔悴されているかと思います。

ですが、幸い、私たちの子供は無事に生まれてきてくれました。ICPを発症しても、早産でも、元気に生まれてきてくれました。

今は積極的なケアができず、もどかしく辛いかもしれませんが、不安なことや何かいつもと違うことがあれば、すぐに病院に相談してください。そして、わからないことがあれば、担当医の方にとことん質問をぶつけて不安を解消してください。

きちんとモニタリングすることで、乗り越えることができる病気です。元気な赤ちゃんに会えることを心より祈っています。

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@YURIKA

転職を機にシンガポールに2年、現在はイギリスに住んでいます。
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