【後悔】突然の卒乳 -辛くて仕方なかった授乳がかけがえの無い時間になり、後悔に終わるまで

こんにちは、Yurikaです。

今日は、私にとってとても寂しくも、とても誇りに思うべき日になったので、こうしてブログを書きます。

タイトルの通り、息子のむぎが突然「卒乳」しました。泣。

生後385日。1歳0ヶ月19日。

むぎが生まれたその日から始まった授乳。

今日まで、むぎとの共同作業、チームワークでここまできました。

そんな「初めての共同作業」といっても過言ではない、2人だけの「コツ」や「タイミング」で、阿吽の呼吸になるまでになった授乳。

 

そんな授乳が、今日突然、終わりを迎えました。

 

最後の授乳は、自分の意思でいつにするか決めることができると思っていました。

 

ですが、「あともう1回だけ授乳したい」という気持ちは叶わず、私の1年と19日の授乳生活は、突然終わりを迎えました。

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、色んな思い出や感情が込み上げてきて涙が止まりませんでした。

同じような気持ちになっている方や、今授乳に苦戦している方に、後悔のない授乳の思い出を残してもらいたく、今の私の気持ちをシェアできたらなと思い、卒乳について書き残そうと思います。

 

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生まれた日から始まった授乳

幸いにも私は、生まれた直後からおっぱいが出ました。

緊急帝王切開で予定日よりも1ヶ月ほど早く生まれてきたため、まさかすぐおっぱいが出るなんて思ってもいませんでしたが、看護師さんが上手に絞ってくれて、出産の数時間後にはおっぱいが出始めていました。

 

今となれば、一生懸命しぼりすぎて脳を刺激しすぎてしまったのかなと思いますが、生後2日目にはおっぱいがはち切れそうに張って、痛くて痛くて、帝王切開よりもずっと痛くて、まさに「唸って」眠ることができないほどでした。

 

乳首は授乳のような摩擦に慣れていないため、吸われるのがとっても痛く、摩耗で出血。

脳が必要以上に刺激されてしまったようで、むぎが飲める以上に大量に母乳が生産されて、常に母乳が漏れ出る日々。

母乳パッドも上手く使いこなせず、もはや服を着るのを諦めて、おっぱいを曝け出して生活していました。

 

病院の看護師さんにサポートしてもらいながら、母乳の生産量を落ち着かせつかせるために、手での搾乳、機械での搾乳、そして授乳、をひたすら繰り返す。

当の本人は、授乳中に寝落ちしてしまい、思ったように飲んでくれない。(後々、起きているパワーがなくて寝てしまっていたこともわかりました)

3時間毎の授乳とはいえ、そもそも授乳そのものに1時間近くかかっていたのと、授乳の合間に搾乳をして、機器を消毒して、などをしていると、全ての工程が終わると休む暇もなくあっという間に次の授乳時間に。

 

冗談抜きで、授乳だけで1日が終わる日々でした。

  

生後2週間ほど経った健診の際に、体重がほとんど増えていない=母乳を飲めていないことを指摘され、そこから如何に母乳を飲ませるかで頭がいっぱいになりました。

 

正しい姿勢やポジション、大きく口を開けたラッチじゃないと上手く飲ませることができないと聞き、Brestfeeding sessionに参加してアドバイスをもらったり、Youtubeを見漁って、

「何がいけないんだろう、何がいけないんだろう」

と思い悩む毎日でした。

 

むぎの身体を揺すりながら、頑張って起きて、、お願いだから起きて、、、口をもっと大きく開けて…と痛みに震えながら、そして睡魔と戦いながら授乳する日々でした。

苦痛の授乳が1日の大半を占めていて、この頃は特に授乳=辛いと感じていたと思います。

 

混合からの哺乳瓶拒否

体重の低さを指摘されてから、母乳だけではなく粉ミルクもあげるようになり、いわゆる「混合」育児をしていました。

 

授乳時の痛みにも少しづつ慣れてきて、新生児の頃よりもだいぶ感覚が掴めてきた、生後4ヶ月頃のことでした。

 

突然の哺乳瓶拒否。

 

ティートを変えてみたり、ボトルを変えてみたり、ミルクの温度を変えてみたり…あらゆる手を尽くしましたが、断固拒否。

そのため、粉ミルクを飲ませることができなくなってしました。

 

ただでさえ体重の低さを指摘されていたこと、早産で入院履歴もあったことから、

母乳だけで本当に大丈夫なのか?

量は足りるのか?

栄養失調になってしまうのではないか…

と、不安とプレッシャーで、またも授乳が辛いものになっていました。

また、哺乳瓶であれば私以外の人でもミルクを飲ませることができますが、哺乳瓶を拒否されてしまった今、授乳できるのは私一人。

誰にも代わってもらえない、という状況にもさらに追い討ちをかけられていました。

 

完母へ

そんな経緯から完母にならざるを得ない状況になり、そこから必死で母乳の生産量をあげる工夫をしました。

産後直後は母乳の量が多すぎて苦労したのに、今度は母乳の量が足りなくて頭を悩ませる…

あの頃と今が逆だったら…とどうしようもないことを思ったりもしました。

 

個人的な感覚としては、授乳の頻度を上げて、炭水化物を多く食べると増えるといったような感覚がありました。

ですが、産後の自分のプロポーションに酷く自信をなくしていたこともあり、食欲・体型維持・母乳の生産量の確保、それぞれのバランスを保つのも精神的に大変でした。

 

体重が増えていることが母乳を飲めていることの目安、と聞いていたので、毎週チルドレンセンターに足を運んで体重を測定。

増えた量を日割り計算して、一喜一憂する日々でした。

この頃は、肉体的な痛みよりも精神的なプレッシャーの方が大きかったかなと思います。

 

とはいえ、辛いこともありながらも、むぎが授乳中に腕の中で眠りにつく顔は、本当に本当に可愛かったり、授乳中は泣いたりしないので、束の間の平和が訪れるような感覚にもなり、気づけば、母乳の生産量も安定して、やっと授乳がこなれてきたなと感じることができたのが、離乳食が始まる直前の生後5ヶ月頃でした。

授乳はチームワーク

ここまでつらつらと私主観での苦労を綴ってきましたが、一方で、授乳はチームワークであり、むぎも小さい体で一生懸命頑張ってくれました。

初めはうまくラッチもできず、体力もなく十分に飲めなかったのに、気づけば大きいお口でしっかりと咥え、時には車の中、屋外、狭いレストランと、決して快適ではない環境でも臨機応変に飲んでくれました。

授乳はまさに二人三脚で、この時間を通じてむぎとの繋がりが強くなったと感じています。

 

徐々に授乳回数が減る

むぎの夜中の覚醒回数が減ったり、離乳食が始まったりで、自然と授乳の回数と量が減っていきました。

とはいえ、離乳食を食べずにおっぱいばっかりの日もあり、母乳の生産量はすぐには減らず、おっぱいの張りに耐えきれず、むぎが起きていないのにも関わらず夜中に一人で起きて搾乳したりもしていました。

基本的には、離乳食の後と、お昼寝の前、あとはぐずったらおっぱい、といった感じで授乳していました。

 

目立った健康トラブルもなく、基本的には元気に育ってくれていたので、この頃には体重の心配はほぼ無くなり、授乳なんて楽チン、それよりも今度は離乳食が大変…!と、気持ちも新たなステージに移行していました。

 

この頃には、授乳時間はもはや私の休息時間のようになっていて、授乳が始まると「ふぅ」と一息ついて、スマホを見ながら数分間の平和なひとときを過ごす、というような感覚になっていました。

授乳をしているというよりは、この時間を有効利用しなくては…!という気持ちで、メッセージの返信をしたりSNSをチェックしたりと、むぎにはあまり意識が向いていなく、今となればこれに対する後悔が大きいです。

 

卒乳の兆候?

1歳の誕生日を迎えた頃から、メンタルリープを迎えたのか、夜に1、2回起きるような時期がありました。

ですが、一時的なものだろうとたかをくり、授乳をすることで寝かしつけを乗り切っていました。

 

そのため、この時点では「いつもより授乳回数が多い」状態で、むしろ夜間の授乳は無くさないとなぁ、くらいに思っていました。

 

1歳と16日でワクチンを打ち、その日は体調がすぐれなかったようで食欲もなく、離乳食を食べない分は母乳でカバーしようと、おっぱいを多めにあげていました。

 

次の日も、どうしてもぐずるのでおっぱいをあげようとしたところ、おっぱいを噛んで拒否。

こういったことは以前にもあったので、「あー、はいはい今はおっぱいの気分じゃないのねー」と、その場は抱っこをしながらあやしました。

少し時間を置いてまたおっぱいを差し出したところ、またもや噛んで拒否。

これはなんだかいつもと違うぞ?と思いました。

とはいえ、噛まれるのが怖くて身体がこわばっていたのもあり、そのせいでむぎもいつものように咥えることができなかったのかも、などど思い、その日の日中は潔くおっぱいをあげないことにしました。

とはいえ、流石に夜の就寝前の授乳は飲んでくれるだろうと思っていましたが、いつものベッドタイムルーティンを終え、おっぱいを差し出したところ、むしろ泣いて嫌がる事態に。

 

この時点で、「卒乳」という言葉が頭をよぎりました。

 

その日はなんとか授乳なしで寝かしつけ、次の日を迎えました。

 

モヤモヤした卒乳前日

この日の出来事を母に話すと、

「もうそれはいいチャンスだと思ってそのまま断乳した方がいいかもね〜」

とアドバイスを受けました。

※卒乳や断乳のタイミングは本当にそれぞれなので、これがいいということではありません。

私個人としても少し腑に落ちるところがあり、とはいえ完全に授乳をやめるのはまだ私の心の準備もできていなかったので、まずは日中の授乳を止めてみることにしました。

 

むぎの成長のためには、授乳回数を減らして次のステージへのステップアップを促した方がいい気もする。

でも、授乳のメリットも多々あるし、何より私がまだ「授乳」という2人の時間を無くす心の準備ができていない、、となんだかモヤモヤした気持ちになりました。

 

断乳のタイミングって案外難しいなぁ。

でもまぁ、そのうち「今日が最後」っていう気持ちになるんだろうなー。

などと考えながら、その日も授乳をしないままむぎのベッドタイムに。

 

昨日の授乳拒否のことが頭をよぎりながらも、流石にこのタイミングならおっぱいが欲しいのでは?と、噛まれることも覚悟でおっぱいを出したところ、なんとかいつも通り「はむっ」とラッチしてくれて、無事に授乳することができました。

 

「あーよかった、やっぱりまだ卒乳のフェーズではないな」と、安心すらしたのを覚えています。

 

あんなに辛かった授乳なのに、いざ卒乳がチラつくと、まだまだ心の準備ができていないことがわかりました。

それなのに、「まぁこの調子でしばらくは夜1回だけの授乳にしよう」と、楽観的な気持ちで、いつものようにスマホを見ながら授乳を終えました。

 

まさか、これが最後の授乳になるとも思わずに。

 

自分で決められると思っていた卒乳のタイミング

次の日も、日中は授乳せずに夜の就寝タイムを迎えました。

1日中あげていなかったし、きっとスムーズにいくだろうと思っていた矢先、、、

 

またもや泣いて拒否。

むぎの様子から、おっぱいを飲みたいのに、飲みたくない気持ちが優っているような、とても複雑な気持ちを感じました。

 

この様子を見て、直感的に、

「あぁこれが卒乳なのか…」

と感じました。

ただの一時的な反応ではない、恒久的な拒否反応だなと、母親としての勘なのでしょうか、感じました。

 

それと同時に私自身の涙が溢れ始めました。

 

昨日が最後の授乳になるなんて思っていなかった…

 

これまでの授乳の思い出が一気に蘇り、あんなに辛くて嫌いだった授乳が、今や手放したくない時間になっていたことを思い知らされました。

 

同時に、最後の授乳でスマホに気を取られていた自分を心から後悔しました。

 

最後のタイミングは自分で決められる、疑いもなくそう思ってた自分はすごく甘かった。

あの、授乳中だからこそ見ることのできる表情や寝顔を、もっと噛みしめるべきだった。

 

そんな止まらない想いをどうにか落ち着かせねばという気持ちから

「きっとまた深夜に起きるから、その時にもう一度トライしよう。(寝ぼけているからきっと飲んでくれるはず)それを最後の授乳にしよう」

と自分に言い聞かせ、その場はなんとかむぎを寝つかせました。

 

最後にもう一度、は叶わなかった

そんな日に限って、深夜に起きなかったむぎ。

とはいえ、朝いつもより早く起きたので、最後のお願い…という気持ちでおっぱいを差し出したところ、

泣いて拒否。

 

ここで、本当に、本当に、「あともう1回」が叶わないと感じました。

 

もしもどうしても、どうしてももう1回授乳したい、という気持ちが諦めきれなかったら、あと何回かトライする道もあったかもしれません。

ですが、

むぎが嫌がっている事実があること、

むぎは次のステージに行く準備ができていること

このことから、私のエゴでむぎの成長を妨げるようなことはするべきではないと思いました。

 

そして、これを「卒乳」とする覚悟を決めました。

 

後悔をポジティブに変える

「あともう一回だけ」

というのが本音です。

むぎが生まれたその日からの思い出に浸りながら、自分を労いながら、その瞬間しかない表情を目に焼き付けながら、最後の授乳を終えたかったです。

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、私にとってはそれくらいかけがえのない時間になっていました。

 

ですが、むぎが自然と卒乳できたことは、むぎの成長の証であり、無理なく次のステップに進めたということは喜ぶべき以外の何ものでもありません。

離乳食には苦戦していましたが、おっぱいよりもご飯の方が美味しいことがわかってくれたんだなと思うと、それも大きな大きな喜びです。

おっぱいがなくても寝ることができるようになったことは、私たち両親にとっても、本人にとっても大きな成長です。

そして、好きなお酒も、もう好きな時に飲むことができます笑

くよくよしている私よりも、むぎの方が何倍も力強く前に向かって前進してくれていて、今では頼もしくすら感じています。

突然すぎて受け入れ難かった卒乳ですが、本来は両手をあげて喜ぶべき成長だと、今では納得できています。

 

突然の卒乳から学んだこと

今回の突然の卒乳を受けて、むぎとのなんてことのない毎日が、如何にかけがえのないものなのかを痛く学ぶことができました。

今、育児で辛いことや大変なことも、いつかはかけがえのない時間になる。

だからこそ、辛いという気持ちだけにフォーカスせず、今だけしかない大切な時間だと思って、後悔のないように過ごしたいと、ますます思えるようになりました。

 

むぎ、ここまで一緒に頑張ってくれてありがとう。

ママに一生の思い出を作ってくれてありがとう。

ママだけしか見ることのできない表情、感触、2人きりの時間をありがとう。

しっかり成長を見せてくれてありがとう。

ママに、大切なことを気づかせてくれてありがとう。

 

これを以て、私の授乳生活を終わりとします。

 

私、お疲れ様でした!

 

 

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転職を機にシンガポールに2年、現在はイギリスに住んでいます。
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